特養入所申込数の富山県基準の集計は「要介護3以上でかつ自宅や病院で生活されている方を対象とし、要介護1、2の方および介護老人保健施設やグループホームなどの施設入所者を除く」集計です。2013年、富山県は県基準では、2,135人、本来は4,806人です。富山市も県基準では737人、本来は1,481人へ2倍以上となります。
富山市の説明…本市の特別養護老人ホームの入所申込数は、急速な高齢化に伴い、年々増化する傾向にありますが、2010年度に小規模特別養護老人ホームや認知症高齢者グループホーム等の整備を積極的に進めた結果、入所待機者の伸びは抑制傾向にありましたが、第5期介護保険事業計画(2012~2014)からは、要介護高齢者の「施設から在宅へ」の転換を図るため、入所系施設の整備を抑制したことから、再び入所申込者数の増加をもたらしました。
6月議会での富山市答弁…本市では、施設から在宅への転換を図ることを基本的な考え方としており、次年度からの第6期介護保険事業計画におきましても、この方針を引き継いでまいりたいと考えております。
6月議会の中山市議の質問より…高い保険料を払い続けてきたのに、いざ必要なときにだめだという事態は、介護保険への信頼を失わせる、制度の根幹にかかわる大問題です。特養入所要件を原則「要介護3以上」に限定する「医療・介護総合推進法案」は撤回し、特養の大増設に国策を転換することです。市から国へ強く働きかけることを求めます。
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