報道によると、富山市は来年度の予算編成の中で、現在、小学6年生までが対象の『こども医療費助成制度』を中学3年生まで拡充する検討に入りました。2日の定例会見で森富山市長が明らかにしたもので、現在、小学6年生までとしている通院医療費の助成対象を中学3年生まで来年10月にも拡充します。
4月の市議会議員選挙で重点公約として訴えてきました。市民のみなさんの切実な願いに応えた成果です。
しかし一方で、財源を確保するため、現行で1か月ごとに1000円の自己負担額を保険診療にかかる医療費の総額の1割に見直すとしています。これによる市の負担額は年間7400万円程度に抑えられる見込みです。
引き続き、所得制限や新たな負担のない、安心の医療費無料制度への改善の運動が必要です。
同時に、将来、医療や福祉の仕事に就くことを目指す生活保護世帯や児童養護施設の子どもを対象に給付型奨学金制度の新設も検討されています。学費などの経費に対して最大で年間50万円、生活費として月4万円以内が奨学資金として支払われます。富山市では、当初予算への計上後、来年4月からの開始を見込んでいます。
限定された内容ですが、市民の要求に応える一歩として評価できます。
富山市議会、富山市政