深澤資料館での学習。高橋和子さん(旧・沢内村元保健師、元村議)の深澤さんの〝生命行政〟受け継いだ実践の講演と懇談、感動でこみ上げるものがあました。
「深沢村政では、『「深沢イズム』といわれる政治姿勢が注目されます。深沢が地方自治体の首長として優れているのは、何よりも憲法を基本に据えていることです。それがよく現れているのは老人医療の無料化についての対応です。
1960年当時の国民健康保険では5割が自己負担でしたが、その負担分を村で補填する制度をつくろうとしたときに、これは『国民健康違反の疑いがある』と厚生省や岩手県から指摘され・・・深沢は、『国民健康保険法に違反するかもしれないが、憲法違反にはなりませんよ。これをやらなければ、憲法が保障している健康で文化的な最低の生活が得られない村民がたくさんいるんですからね、訴えるというならそれも結構、最高裁まで争いますよ。本来、国民の生命を守るのは国の責任ですよ、しかし、国がやらないのなら、私がやりましょう。国は必ず後からついてきますよ』・・・とあらためて強い決意を語りました。」(「自治体における健康・医療行政の可能性-岩手県沢内村を例に」日野秀逸より)
憲法を守り、憲法を生かす国づくりへ