「慰安婦」問題

美輪明宏さんの「従軍慰安婦」に聞いた話を歌に。     

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 『戦争と平和 愛のメッセージ』美輪明宏著(岩波書店)の中では、「歌で闘う」と、次のように紹介しています。  
 
 私がシャンソンの「メケメケ」を歌ってヒットしていたころ(1957年)、日本では、自分の主義主張、政治意識や社会問題を歌う人が、いないことに気づきました。シンガー・ソングライターという言葉もない時代です。
 そこで私は、自分は戦争を体験しているし、被爆もしている、戦争の不条理、悲惨に対する恨みや、考えもあったので、戦争の犠牲になった方たちのことを作詞、作曲して歌いはじめることにしました。
 そうして作った歌のひとつに、「亡霊達の行進」という歌があります。日本では今でも軍国主義の影が跋扈(ばっこ)しているけれど、そういうのを跋扈させてちゃいけない、日本人の手で葬らねばいけないわけです。戦争で亡くなった人たちの叫びに、耳を傾けなくてはいけません。
・・・今、従軍慰安婦といえば外国の方のことが話題になりますが、日本の女性にも従軍慰安婦だった方がたくさんいらっしゃいます。その方たちのことを歌った「祖国と女達」という歌も作りました。
 こいうい歌をたくさん作って、メーキャップもやめて、ワイシャツ一枚、あるいは絣の着物一枚で歌うようになったら、とたんに仕事がなくなってしまった。ほとんどの歌が放送禁止にされてしまいました。
・・・政治性のある歌は日本では煙たがられるんです。「共産党の歌だ」「社会主義者だ」とか、なんだかんだ言われて。私は「ヒューマン主義者と言ってほしい」と言っていました。
 そして、なんと言われようと、歌い続けてきました。

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